ニッケイ新聞 2009年11月7日付け
英ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)は10月25日、繊維をベースにした第2世代エタノールの本格生産を打ち出し、ブラジルでは2013年の生産計画を発表と同月26日付けヴァロール紙が報じた。
米国では2010年、工場建設。2012年に生産開始。その次の2013年、ブラジルへ技術移転を行なう。BPは2006年、15億ドルを投じてバイオブタノールとリグニンセルローズの開発に挑戦した。
繊維エタノールでは、ブラジルも米国もBPに先手を打たれた。BPがドゥッポンと共同開発したブタノールは、ブラジルのエタノールより炭素2分子を余分に有し、熱量は20%高い。また非水溶性なので、パイプラインの輸送も可能だ。
BPは繊維エタノールに続いて、サトウキビからディーゼル油の精製も8月、米マーテック社と合弁で生産開始する。BPはバイオ燃料分野で、ブラジル企業との合弁による国際市場支配に意欲を燃やしている。