ニッケイ新聞 2009年11月11日付け
ルイザ・エルンジーナ下議(PSB=ブラジル社会党)の友人らは8日、同下議が経済的に困っていることで資金カンパの夕食会をホテル・カドウロで催したと9日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
同下議が市長時代に残したサンパウロ市に対する債務35万レアルの決済に唯一の財産、自宅のアパートが抵当物件として差し押さえられた。アパートの評価額が債務額に達しないため毎月、議員給与の10%が差し引かれる。
同下議は74年間の政治家人生で、1989年のスト支援のため公金流用として訴えられ、有罪判決を受けた。銀行預金も差し押さえられ文無し生活で食べる物もなく、友人らに助けられた。
同下議によれば、一生かかって貯めた貯金は、債務の決済に足りなかった。唯一の小さな家は差し押さえられ、身を置くところもない。老齢の元市長が唯一の財産を取り上げられ、何かが間違っていると訴えた。