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ケーザル・バチスチ=亡命審理が最終局面=トフォリ新判事が焦点に
ニッケイ新聞 2009年11月12日付け
タルソ・ジェンロ法相は10日、ケーザル・バチスチ容疑者の身柄引渡し問題で、イタリア政府がブラジルの法曹界へ手を回していることを「内政干渉でありブラジル政府を侮辱する恥ずべき行為」と非難したことを11日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
最高裁は12日、同容疑者の判決公判を再開する。当国の法廷審理に外国政府が介在するのは、ブラジルの国家主権を嘲弄するものだと法相が厳しく批判した。
10日付けフォーリャ紙の報道によれば、イタリア政府は、総弁護庁の元長官アントニオ・D・トフォリ新判事の就任と同件の審理参加に異議を唱えることを検討中であるとしている。
トフォリ新判事は、同判決審理に加わるかを表明していない。しかし、同判事の審理参加を止める法的根拠もない。
伊政府は、法相判断を、亡命審議会(Conare)が否認したものを撤回させたことで、その合憲性を問うとしている。最高裁も伊政府の意見を認め、法相判断を違憲と判断した。
法相は、最高裁がある者には亡命を容認し、バチスチ容疑者には否認するので基準の明確化を要求。法相は1月、同容疑者の亡命を認めた。それなのに最高裁が身柄を引渡すのは何故かという。
法相の見方では、最終判断は現地政府であるブラジルの権限内にあるという。それが民主形態に関する国際法だと法曹界も認めている。これだけの法的根拠があるのに、伊政府の慇懃無礼に閉口するという。
法的解釈は冷酷な裁判官として被告人を裁くか、社会復帰を願って温かく情状酌量するかで、大きく違うようだ。また政治的見方で判断するか、杓子定規で判断するかにもよる。