ニッケイ新聞 2009年11月12日付け
マンテガ財務相は10日、2009年第3四半期におけるブラジルのGDP(国内総生産)は、前年同期比で10%成長に達する可能性があることを伯伊第2回経済フォーラムで発表と11日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
第2四半期の成長は7・8%で、状況は前期を上回り上昇気流に乗っている。国際経済が低迷する中、まさに好調だと財務相が語った。またレアル高による金融バブルを避けるため流入外資に対しIOF(金融税)を課税と説明。
レアル通貨は、ユーロに対しても23%も値上がりした。この通貨上昇率は、いかなる関税障壁をも突破できることを意味する。ブラジルは、イタリアに対し貿易赤字の入超となっている。
レアル高のため輸出難だが、それでも2010年は、GDP5%を達成する見込み。ブラジル経済はいま世界9位だが、2016年は異なるタイプの経済成長を遂げ、第5位に達する見込みという。
財務相は、伊企業に向け、サッカーW杯はインフラ投資の好機だと誘い、インフラが整えば、14年のW杯では、ブラジルとイタリアが正副優勝を分かち合えると説いた。