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カンピーナス大学=大停電犯人はハッカーか=「3重偶発はありえない」

ニッケイ新聞 2009年11月13日付け

 カンピーナス大学教授で電力システム管理の権威であるルイス・P・シルバ工学博士は11日、大停電の原因をハッカーの犯行であることを確信と述べたことを12日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 政府は停電の原因を落雷と突風にしたが、素人判断だと反論した。送電線が3カ所で同時切電する3重偶発事故は、自然現象ではあり得ないという。世界的にも稀な事故で、人為的に引き起こした事故という。
 事故が起きたイタイプーとチジュコ・プレット間900キロは、1組の送電線が使われているため非常用代替システムが何重にも施されている。従って落雷や突風は想定済みで、自然災害ではこのような3重偶発事故は起きないという。
 仮に落雷が原因としても避雷針があり、送電線1本が切れても、3本同時はあり得ない。電力需給の自動コントロール・システムがあり、過熱の可能性はない。残るはイタイプー発電所かフルナス送電所のコンピューター・システムが外部からの侵入を受けたとしか思えないとしている。