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ケーザル・バチスチ=最高裁最終公判へ=ブラジル逗留の可能性も

ニッケイ新聞 2009年11月13日付け

 最高裁は12日、ケーザル・バチスチ容疑者のイタリア政府へ身柄引渡し決定をする最終公判を行なうが、当分は刑執行はないと12日付けエスタード紙が報じた。
 第1の理由は、ルーラ大統領が例え最高裁判決でも身柄引渡しを拒否する可能性があること。第2は、偽造バスポートで入国した入管法違反の裁判が引き続き行なわれること。第3は、国際人権裁判所またはハーグ国際司法裁判所へ引き渡されても、イタリアへの引渡しはないこと。
 最高裁の最終公判で同容疑者の身柄引渡しが決まっても、実施に先立ちルーラ大統領に最終判断を仰ぐことになる。連邦令で外国人はブラジルで刑に服すか、ブラジルにいながら外国の裁判を受け、判決が出てからの身柄引渡しもある。