ニッケイ新聞 2009年11月13日付け
式典などピークは過ぎたが、今年はトメアスーを嚆矢とするアマゾン日本人移住80周年。
普段は行くことができないアマゾンでの取材で貴重な体験を聞けたことは、記者冥利に尽きる。
悔やまれることもある。上流―つまり、ロンドニア州のトレッゼ・デ・セテンブロ移住地、そしてアクレー州のキナリ―移住地の「今」を取材できなかったことだ。
ただ、キナリ―出身者のサンパウロ州グアルジャーでの集まりを本紙松田記者が取材、今日付けの社会面で掲載している。
同移住地には、59年に13家族91人が入植したのだが、数年のうちに多くが脱耕したにも関わらず、3割にあたる約30人が集まった。
やはり移住とは強烈な体験なのだろう。当時を懐かしみ、〃同志〃と会いたいという気持ちが半世紀も続くのだから。
ちょっと羨ましい気持ちで読んだ。 (剛)