ニッケイ新聞 2009年11月14日付け
最高裁は12日、ケーザル・バチスチの身柄引渡しに関する最終審理を再度延期と発表したことを13日付けエスタード紙が報じた。12日の公判でマルコ・A・メーロ判事が、引渡し阻止を表明し4対4となった。
そのためメンデス長官が最後の決着票を投じるはずであったが、引渡しの意向表明に止め、ルーラ大統領へ連絡した。
同容疑者が単なる殺人犯であるなら、伊政府は国際問題として、ここまで身柄引渡しに拘らないはずで、拘るのは政治犯であるからだとM・A・メーロ判事はいう。
ルーラ大統領はジェンロ法相の見解に同意しており、最高裁判決で翻意するのは考え難いと見ている関係者もいる。