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■ひとマチ点描■愛される日本文化

ニッケイ新聞 2009年11月14日付け

 2日、レジストロの灯ろう流しで行われた奉納相撲で、凄いものを見せてもらった。漢字の入れ墨が流行っているとは聞いていた、「交通安全」とは思いつかなかった。
 申し訳ないが、勝手にカミヨネイロではいかと推察し、日本映画の名作『トラック野郎』の主人公にちなんで、「レジストロの菅原文太」と心の中で呼ばせてもらった。温かい家族の元へ無事に帰れるよう切実な想いで彫りこんだに違いない。
 6月のすし祭りに11月の灯ろう流しと、町最大の行事が二つとも日系主催というのは、日本移民が作った移住地から出発した同地らしい光景といえる。
 〃水郷の町〃でマンジューバの刺身を食べながら育ったブラジル人はさぞや親日になるだろう。愛される日本文化を象徴する一コマ、ってカンジ・・・か。(深)

写真=見事な彫り物を腕に、対戦相手をキッと見つめるブラジル人力士(撮影=望月二郎)