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サントス=第2回灯ろう流し=冥福祈り、100基を

日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2009年11月17日付け

 サントス日本人会(土井セルジオ会長)は、「第2回灯ろう流し」をブラジルのお盆にあたる「フィナードス」の2日午後4時から、サントスとサンヴィセンテ市の境にある丘にあるノーヴァ・シントラ湖で行った。
 同会の会員家族を中心に約80人が参加。有志の手により、100基の灯ろうが用意された。
 地元の婦人らによる日本舞踊、盆踊り、サンヴィセンテの太鼓が披露された。仏式による慰霊法要が行われた後、それぞれの家名が書かれた灯ろうが流されると、参加者らは手を合わせ、物故者の冥福を祈っていた。
 今年7月に日本語教師として同会に派遣されている内田貴子さん(28、愛知)は、「日本の習慣を残そうとする努力に驚く。非日系人が灯ろうを流す姿に日本文化の広がりを感じ、気持ちが良かった」と感想を話した。
 土井会長は、「大きなイベントにするよりも、我々日系人が先祖を忘れないことを目的に、これからも続けていきたい」と述べた。