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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年11月18日付け

 全伯有数の日系集団地モジ・ダス・クルーゼス市の中でも最初の移住地コクエラ。今年入植90周年を迎えた同地の「ふるさと祭り」を訪れた。
 日本人会創立は入植から7年後。驚いたのは、翌年には日本人会が強力に働きかけて、会館よりも先に子弟のための公立の小学校を建てていることだ。戦後は、さらに中・高校を建てている。
 地域一丸となって自治体を動かし、子弟教育に力を入れた先人の情熱が今も形として残っていた。「Drセンタロウ・タカオカ」学校。今は建物と土地を寄付し、人気の高い州立校だという。
 会創立から83年、自治体と会との結びつきは、今も強いようだ。例えば体育館を地元学校に無料で貸し出し、税金免除にしているとか。
 あと10年で入植一世紀。若者の流出が激しいというが、着実に次の節目への準備をはじめて欲しいもの。   (親)