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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年11月19日付け

 鳥取県人会が北東伯の名物料理ムケッカで300食を売り切ったが、一部で「自分の知っているムケッカとはちょっと違う」との声も。ムケッカといえば、デンデ油とココナッツ・ミルクのたっぷり入った独特の風味があるバイア州のものが有名だが、鳥取県人会では、その二つが入っていないカピシャーバ風(エ・サント州)だったよう。あっさりした魚のトマト煮風で、添え物がバタタというあたりも上品な〃日系ムケッカ〃といえそうだ。
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 広場からピアノの音色―? 地下鉄アニャンガバウー駅近くのサン・ルイス大通りにあるドン・ジョゼ・ガスパル広場で08年から、サンパウロ市文化局が行うプロジェクト「Piano na Praca」が半月に1回開催されている。21日の「黒人の日」には午後3時から、黒人ピアニストの演奏が楽しめる。是非、散歩がてら出掛けてみては。
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 週刊ポ語新聞「ニッポ・ブラジル」がほぼ一カ月間、休刊している。読者には1度、「発行を続ける」との連絡があったようだが、従業員は集団休暇中で、取材や編集作業も行われていない。関係者によれば、発行責任者とも連絡が取れない状況になっているよう。日本側の出稼ぎ広告が主な収入だったこともあり、経済危機の影響をもろに受けた形だ。様々な噂が流れているが、購読者に対する説明があってもいいのでは。競合紙ではないものの、コミュニティーペーパーの存続の厳しさを改めて感じる。