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浜松=外国人向け職業訓練修了=10人が再就職決まる

ニッケイ新聞 2009年11月24日付け

 【静岡新聞】県立浜松技術専門学校(浜松テクノカレッジ)が開講した定住外国人向けの職業訓練「就業準備訓練科」の修了式が17日、湖西市の湖西地域職業訓練センターで行われ、受講者の外国人11人が修了証書を手にした。厳しい雇用情勢の中、受講者のうち10人は自動車関連企業などへの再就職先が決まり、講座は大きな成果を上げた。
 講座は8月から3カ月間にわたって開かれ、機械加工やパソコン技術のほか、日本語や社会制度、生活ルールなどを習得するカリキュラムも組まれた。当初、15人でスタートした受講者のうち1人は経済的理由で断念したが、修了式に出席しなかった残る3人は受講期間中に職場が見つかり、早期修了した。
 修了式では11人が修了証書を受けた後、同校の鈴木克周校長が「再就職は新たなスタート。企業にとって欠かせない人材になってほしい」と激励。受講者を代表して日系ブラジル人の浜井リカルド明さん(35)は「講座で学んだ『我慢』『頑張る』の気持ちを胸に、職場で精いっぱい努めます」と話した。