ニッケイ新聞 2009年11月28日付け
土、日の試合で優勝者決定の可能性もあるサッカーのブラジル選手権。残り2試合でもあり、観戦のための入場券を手に入れようと必死のファンも。2位フラメンゴは28日にコリンチアンス、1位サンパウロは29日にゴイアスと対戦する。サンパウロのジェアンは出場停止が解かれ、29日から復帰。12月6日の最終戦のモルンビー開催許可に続き、スポーツ高裁二つ目の勝利だ。得点王のアドリアノ対ロナウドの対決も楽しみだ。
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26日付本欄既報のサンパウロ州条例(ショッピングセンターの駐車場料金免除規定)が、裁判所の暫定処置で無効に。ショッピングセンター側の訴えが認められたもので、再審議で認可されなければ、駐車場のただでの利用は不可。条例はたった2日で無効化されたが、無料で使えるなら車で、と考えていた人も多かろう。
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地理統計院が25日、08年の15~24歳の死者10万7千人中、外的要因による死者(殺人や事故、自殺など)は2万7千人と発表。2万4千人が男性だが、それでも、同年齢層の男性の死因に占める比率は若干低下。この年齢層で外的要因による死者増加率が高いのは北東部というが、南東部での同年齢層の死者の74%は、外的要因によるとの数字は驚き。青少年を種々の暴力から守るのは難しい…。
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デンマーク生まれの帰化人で、軍政時代のウルトラガス社長、サンパウロ市の道路にその名が残るエニング・A・ボイレゼンのドキュメンタリーが27日封切りに。1971年に軍政反対派ゲリラに殺害されるまでを2カ国での撮影で再現し、世界のドキュメンタリー番組のコンクール優勝。リオやサンパウロ市の映画祭でも注目を集めた逸品だ。