コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２００９年１１月２８日付け

　「順調にいけば、あと２、３冊書くつもり」。今年の「にっけい文芸賞」散文賞に輝いた安良田済さん（山口）が執筆意欲に燃えている。２０日の授賞式で矍鑠（かくしゃく）として発表、この９４歳のご老人の言葉に会場は沸いた。
　「９４年の人生で初めての賞。今日は最良の日」と受賞の喜びを語った安良田さんにとって、同受賞は励みになったに違いない。すでに３冊の構想が出来ており、その内１冊はほぼ完成しているとか。２度目の受賞を狙ってほしい。
　同委員会も張り切っている。今年からポ語部門も復活させ、さらに来年からマンガ部門を設ける。
　若者が集まらない文協で、ポップカルチャーを発信するというアイデアはもっと前からあってもよかった。ただ存在しても機能していなかったポ語部門の二の舞は踏まないよう、手腕を期待したい。
　　　　　　　　（親）