ニッケイ新聞 2009年12月2日付け
在ブラジル日本国大使館へ9月4日に着任した國方俊男公使(くにかた、57、広島)がサンパウロに初出張し、各日系団体を訪問するとともに、11月17日午後、ニッケイ新聞を訪れて着任のあいさつを行った。
ドイツ語が専門で、これまでドイツで4回勤務したほか、海外駐在勤務経験は10カ所以上にのぼるが、中南米は今回が初めて。
だが、ハワイ・ホノルル、北米ロサンゼルスに続き、日系社会が大きい地での勤務は3カ所目。「ブラジルでも日系人の偉大な遺産を感じている。ブラジルに『ウェルカム』と温かく受け入れてもらえるのを感じ、ありがたいなぁと思っています」と頷く。
ホノルルの日本フェスティバルには7、8万人が訪れるというが、それ以上の日本祭りがサンパウロで開催されていることに驚き、目を輝かせる。
日伯間の経済が、失われた10年を取り戻しつつある最中での着任。「日本の注目もブラジルへシフトし、前向きな話がいくつかある。二国間の経済交流がうまくいくよう力を入れたい」とし、「目下の課題は新幹線。入札が控えているので、後方、側面支援をしっかりやっていきたい」と抱負を述べた。