ニッケイ新聞 2009年12月3日付け
12月の声にクリスマス(ナタール、降誕節)の賑わいもいや増してきた事を表すかのごとく、1日のサンパウロ市イビラプエラ公園で、220本の木を結ぶ150万個の電灯に明かりが灯ったと2日付フォーリャ紙が報じた。
ナタールの電飾は同公園の恒例行事の一つ。同紙や11月29日付エスタード紙によれば、高さ75メートル、直径35メートルの大ツリーの電飾は6日から始まる。
2002年に53メートルで始まった同公園のツリー建設には、当時の経験者も含む30人が従事。電灯100万個、赤や白の電光チューブ2万メートル、玉や星などの飾り150個という今年のツリーは、57日かけて組み上げられる。
一方、ナタールの時期に手綱が緩むのは親の財布だけではない。2010年の中国万博でもアピールされるシダーデ・リンパも、ナタールなどには緩められ、広告主の名前が入ったポスター掲示なども許可される。
例えば、サンパウロ市の電飾の目玉の一つで、4日から開始されるオターヴィオ・フリアス・デ・オリヴェイラ橋での飾りは、テレフォニカが出資。30分毎に5秒の宣伝が認められる。
また、ポスターには10%以下のスペースで広告認可。ショッピングなどは11月から飾りつけや行事開始と、11月18日付伯字紙が報じている様に、パウリスタ大通りなどの観光名所も含め、市役所が590万レアル、企業なども1千万レアルを投じた、ナタールのプログラムや装飾もいよいよ本格化する。
5日から公開されるのは、グアラピランガの水上ツリー、アニャンガバウなどの飾りつけ、イピランガ博物館の光のショーなど。パチオ・ド・コレージオでは7日からヴィラ・デ・ナタール、トリアノン公園では12日から合唱にツリーやサンタの家の飾り公開など、多くの施設で催しが予定されている。
20日9時からは、サンターナ地区サントス・ドゥモン大通りでディズニー・パレード開催。市観光局が料金10レアルで5~23日に行うお茶の水橋からのバスツアーの詳細や問い合わせは、www.cidadedesaopaulo.com/natalか011・3331・7786へ。