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クリチーバ=秋の叙勲=受章の今津さん=「良い先輩のおかげ」

ニッケイ新聞 2009年12月3日付け

 在クリチーバ日本国総領事館(佐藤宗一総領事)は11月27日、「平成21年秋の叙勲伝達式」を総領事公邸で執り行い、旭日双光章を受章した今津貞利さん(77、福岡県)=パラナ州ローランジャ市在住=に、佐藤総領事から勲記及び勲章が授与された。式には、パラナ日伯文化連合会の嶋田巧名誉会長、ローランジャ文化体育協会の利光ジョルジ会長、鈴木久同会相談役、上野アントニオ元下議らが出席。また、今津さんの家族や親戚、知人らも含め、約25人が祝賀に駆けつけた。
 今津さんは、ローランジャ文化体育協会理事長や会計主任として、地域の日系社会の親睦並びに文化、スポーツの振興を図り、協会の発展や生活の向上に大きく寄与した。また、パラナ老人福祉和順会ローランジャ支部長として、地域の孤老の安否を尋ねたり、同会の協力費徴収や会員数の増加活動などをしたり、日系人の福祉施設の発展、同会の活動に大きく貢献した。
 さらに、ローランジャ農業センター長として北パラナの日本人及び日系人農家を主体にコーヒー、養蚕、苗木等の農業実習講習会を毎月実施するほか、日本から農業高校研修生の視察受入を行った。今津さんは1956年、ローランジャ市で電気修理店を開業、今日まで53年間営んでいる。
 功績調書披露の後、佐藤総領事から勲章・勲記を伝達された今津さんは「夢のようです。良い環境に恵まれ、良い先輩方にご指導を頂いたからこそ」と述べ、「ローランジャの日系団体は、和気藹々としており、受章は文協会員の皆様の協力があってのもの」と謝辞を述べた。
 佐藤総領事は「日本人ブラジル移住70、80、90周年、及び100周年の記念式典では記念式年の会場であるパラナ農業センター長として尽力され、これらの功績が評価され今般の受章となった」と受章理由を説明し、「健康に留意し、今後もパラナ州の日系社会の発展に力を貸してください」と祝辞を述べた。
 利光会長の祝辞が続き、嶋田名誉会長の音頭で乾杯し今津さんの受章を祝った。その後は記念撮影、懇談会へ移り、会はお祝いムードに包まれながら終了した。