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SEBRAE=零細企業が系列へ=採算基点を守る経営の知恵
ニッケイ新聞 2009年12月5日付け
零細小企業サービス機関(Sebrae)は3日、脱サラした零細企業主の43%が大中企業への部品納入などで活路を見出していると発表したと4日付ジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
親会社は44%が工業、29%がサービス業、10%が卸問屋であった。零細企業は延命策として寄らば大樹の陰を選んだのが、生活の知恵といえそうだ。
販売の21%を親会社に収め、経営の安全保障にしている。納品する親会社を持たない零細企業は、経営のムラに悩まされている。54%を最終消費者へ販売することで、利潤を得ている。
零細企業経営者の72%は、経営の理念や戦略などはなく、出たとこ勝負。ひたすらに顧客を大切にすることをモットーとしている。
親会社への納品で一定利益を乗せて儲けるのは困難だが、親会社の関係を保つことが経営の知恵といえそうだ。