ニッケイ新聞 2009年12月5日付け
大サンパウロ市圏グアルーリョスで3日朝、隣で続く工事の音に腹を立てた76歳男性が、現場作業員に発砲する騒ぎが起きた。いつもの様に始まった作業に苛立ち、工事中止を申し入れた男性は、断った作業員に、「武器を取りに行くからそこで待ってろ」と捨て台詞。作業員はどうせ脅しと考えて作業に就いたが、銃を片手に戻ってきた男性の一発は、作業員の左胸から脇の下を貫通。幸い心臓や肺は傷つけずに済んだが、駆けつけた軍警は、銃器の不法所持と殺人未遂で男性を逮捕。禁煙条例での戸外の騒音や、年末年始のフェスタ、サンバの練習など、騒音が増える時期はトラブルも増えるが、銃などがすぐ飛び出す社会もおかしい。
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リオ市コパカバーナのバス停で3日、学校の制服を着、小銃と弾を入れたカバンを持ち歩いている15歳の少女が、警察に補導された。同伴のコマンド・ヴェルメーリョ関係者らしき男性2人は逮捕された。少女によれば、小銃は北部ペーニャ地区のファヴェーラ、シャトゥーバに運ぶはずだったという。以前、長距離バスでリオに武器を運ぼうとした婦人逮捕という事件もあったが、協力者は一般市民か、はたまた組織関係者か。
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ウルグアイ川が10メートル以上増水したりと、悪天候に悩まされ続けてきた南大河州は、4日現在136市が非常事態宣言中だが、4日には天候も好転し始めた。一方、悪天候が続いているのはサンパウロ州やリオ州などで、4日のリオでは飛行機の遅れなど、交通面の影響も出ているようだ。
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2010年のサッカーW杯組合せ抽選が4日に行われ、Gグループのブラジルは、北朝鮮、ポルトガル、コートジボアールと予選リーグを戦う事に。