ニッケイ新聞 2009年12月5日付け
1967年に設定されたマナウスのフリーゾーン(免税地域、ZFM)。アマゾナス州、アクレ州、ロンドニア州、ロライマ州の四つの州からなる西部アマゾンと、アマパー州マカパー市とサンタナ市で形成され、国土の25%を占める。
レアルプランが始まった94年には同ZFM工業界の年間売上は88億ドルだったが、2004年以降に急激な伸びをみせ、2006年には200億ドル、08年には300億ドルの壁を突破した。世界に2千あるといわれるフリーゾーンの中でも上位に入る成功例となり、世界から注目されようになった。
SUFRAMAによれば、南米で最大のマナウス産業地帯には電気電子、二輪自動車、医薬製品、光学機器、化学工業などの企業が、600社以上結集する。
SUFRAMAの発表した09年7月までの生産量データと前年の同月分を比べると、二輪業界は41・58%減、LCDモニター業界は66・60%減、他業界も昨年の経済危機の影響を受けマイナス傾向にあるものの、コンパクト・ディスク業界は16・69%増、デジタルカメラ業界は4・59%の増加を見せる。
今年のPIM年間売上は250億ドルの見込みで、昨年の301億ドルに比べて2割減だが、今年7月から8月にかけては12・95%の増加を見せている。