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東西南北

ニッケイ新聞 2009年12月8日付け

 サッカーファンの応援の熱心さは良く知られるところだが、6日のコリチバ対フルミネンセ戦が引分けに終わった後のコリチバファンの行動は、鉄棒などを手にしての場内乱入や、座席を壊して投げ込む、警官に殴りかかるなど、目に余るものがあった。引分けでコリチバが2部リーグ転落となった事で腹を立てての抗議行動だが、警官1人がケガをした他、ファン2人も重体。2部転落決定後の選手達の心の痛みを共にし、温かく見守ってこそ本当のファンだと思うのだが…。W杯でのフーリガン防止準備はまず国内ファンからかも。
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 大サンパウロ市圏マウアーに源を発し、ポアーやスザノを通ってフェハスでチエテ川に合流するグアイオー川。昔は幅10メートル、深さ2メートルの川が、河床でのヘドロやごみの堆積で次第に狭まり、現在の幅は2メートルにも満たず、深さは僅か30センチの所もある。その結果多発する洪水で、川沿いの住民に被害が出ていることは言うまでもない。原因の一つは、下水道設備もない、川沿いのファヴェーラ(貧民窟)の存在。各市役所の問題への対策は?
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 10月上旬に、ボリビアの大学で学ぶブラジル人学生が、1週間の間に2人殺されるという事件以後、ブラジル人学生間で動揺が広がっている。殺人以外にも、強姦や強盗、暴行などの被害届けが出ているというが、勉強が続けられなくなるのがいやで、ブラジルに帰りたいが帰らないという学生も相当数いる様子だ。
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 6日にサンパウロ市イピラプエラ公園のクリスマスツリーの点灯が始まった。待降節(クリスマス前の4回の日曜日、別名アドベント)第2日曜も過ぎて町は本格的なクリスマスムードに浸っている。