ニッケイ新聞 2009年12月9日付け
エドアルド・スプリシ上議(PT=労働者党)が6日、サンパウロ州知事選へ立候補する意向を表明したことで群雄割拠する同党は混乱状態にあると7日付けエスタード紙が報じた。サンパウロ州知事への立候補を表明しているのは、パロッシとマルタ、エミージオ、アダジ、キナーリア、シローの6氏。
PT党大会で党指名を巡って競うことになるようだ。今のところ優勢なのは、アントニオ・パロッシ氏だ。根回しで抜け目のないのがマルタ・スプリシ元市長やオザスコのエミージオ・ソウザ市長、キナーリア元下院議長、アダジ教育相。
ルーラ大統領は、ロウセフ官房長官を当選させるため、サンパウロ州知事は連立党に与える魂胆だ。スプリシ上議の立候補宣言は、プラナウト宮の戦略を混乱しかねない。
パロッシ前財務相は先週、サンパウロ州知事選のことで大統領を訪ねた。答えは、シロー・ゴーメス下議(PSB=社会党)が断念したらであった。PTの最終決定は、いつもギリギリの段階で決まる。