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夏の蘭展に1万人=「全体のレベル上がった」

ニッケイ新聞 2009年12月9日付け

 サンパウロ蘭協会(川越エウザ会長)が主催する第10回夏の蘭展が文協駐車場で行われ、今年も約1万人が訪れた。
 蘭独特の濃厚な香りが立ちこめる会場では、気に入った作品の前で記念撮影する来場者の姿が多く見られた。
 同展へは約800鉢が出展され、台湾人のカオ・タ・シュンギさんが出品したフラギモペジュラム種のカウダッタムが大賞を獲得した。
 中島澄男副会長(74、二世)も「栽培技術の高さを感じさせる。きれいに咲かせている」と賞賛した。参加作品数は少なめだが、「良いものが集まった。全体の栽培技術が上がっている」という。
 中島副会長によれば、昔は日系人の来場者ばかりだったが、最近は一般のブラジル人が中心となり、特にイタリア人や米国人などの外国人も多く見られるようになり、「蘭愛好者の層が広がってきた」と見ている。
 売店では、原種だが色が変わったプルプラッタ、改良されて見栄えの良くなったミルトニアなどが売れ筋だったそう。
 先週半ばにサンパウロ市内で洪水被害があったため、例年初日に行われるテレビ報道が急きょなくなったものの、最終日はごったがえす盛況ぶりをみせた。