ニッケイ新聞 2009年12月11日付け
ANA(国家水資源庁)の調査によれば、2025年まで大サンパウロ市圏を含むサンパウロ州内180の主要都市に安定した水の供給を維持するためには、2015年を目処に、水源地の保全や新水源の開拓、供給網の拡張などに、40億レアルの投資が必要だという。
全国規模では182億レアルの投資が必要で、これに下水道網の拡張への出資も含めば、411億レアルの巨額にも上ると予測されている。
同庁では、対策が遅れた場合、リオ五輪開催の2016年に、全国の3分の2の都市で大規模な断水が起こる可能性があると懸念している。
同庁にとって、国内総生産(GDP)の28%、サンパウロ州人口の75%を占める180の主要都市への水の供給を保つことが特に大事な課題だ。これら180都市の人口は、2035年までに、現在の3千万人から3千600万人に増加すると予測されている。それに対応するためには、水の供給を65%増加させる必要があると見ている。