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ブラジル人の米留学16%増=総数は印中より遥かに少ない

ニッケイ新聞 2009年12月16日付け

 米政府機関の国際留学生協会(IIE)は13日、ブラジル人の米国留学生が昨年同期比16%増、米人のブラジル留学生が同6%増と、双方向で増えていると発表したことを14日付けエスタード紙が報じた。
 ブラジルから米国への留学生は、その12倍もやってくるインドや中国に比べたら少ない。順位では、13位。米国の大学で学ぶブラジル人は現在、8767人。インド人は10万3千人。中国人は9万8千人。
 留学生は、海岸地方の大学を選ぶ。最も希望者が多いのは、ロスにある南カリフォルニア大学、続いてニューヨーク大学とコロンビア大学。
 ブラジル人が米国を選ぶ理由に、ドル安がある。授業料の高いプリンストン大学やイエール大学、スタンフォード大学に学ぶには割安になる。
 苦学生なら、スポーツ奨学金や特別研究の奨励金などがある。取得競争は激しい。1年か2年の修士コースは、安上がりだ。学士コースは4年、博士コースが7年。
 ブラジルに学ぶ米国人留学生は、2723人。米国のブラジル希望は、20番目。中南米で米国人留学生が多いのは、メキシコやアルゼンチン、コスタリカ。スペイン語習得が必須ともいえる米国市場で働くには、スペイン語圏で学んだ方がメリットが大きいからだ。