ニッケイ新聞 2009年12月16日付け
「非常に遺憾」―。先月急逝した田中洋典氏を偲ぶ会。発起人の大浦文雄さんは、広島県人会関係者が誰も出席しなかったことについて、冒頭のように表現した。というのも田中氏は、広島県人会の名誉会長。「広島文化センター」建設に尽力した経緯があるからだ。大西博巳会長は出席する予定だったようだが、手術のため当日は入院中。大浦氏は他の役員に連絡したようだが、うまく伝わっていなかったよう。聞けば、偲ぶ会と同時間に、広島県人会は、同センターで忘年会を催していたとか…。
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11月15日に開催された岩手県人会のわんこそば大会。勢い良くそばを啜る老若男女が盛り上がりを見せた。その様子を撮影した千田曠暁会長、さっそく日本へビデオをNHK盛岡支局に郵送。すぐに編集され、同局放送の「おばんですいわて」の今月14日18時45分~50分の時間帯に2分間で放映された。後日その番組はビデオになって県人会に届けられる。千田会長も「みんなに早く見てもらいたい」と待ち遠しい様子。
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栃木県のブラジル人学校「コレージオ・ピタゴラス・ブラジル真岡校」が今年いっぱいで丸9年間の歴史に幕を閉じる。15日、朝日新聞などが報じた。運営できる授業料が確保できなくなったのが理由で、現在通う52人は公立校に通うか、他市のブラジル人学校に転校するかを強いられるという。将来は帰国を考えている子どもが多いという同校。市は公立校への転向を勧めているものの、子供だけブラジルに帰国する家族もいるよう。