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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年12月17日付け

 先週末、文協絵画教室の作品展を取材と共に、鑑賞してきた。と同時に、歳をとるにつれて絵の見方も変わったな、と感じた1日だった。
 小学生の頃、画板と絵の具を持って近所のお寺に行った遠足のことを思い出した。当時は書くことが義務に感じられ一番に提出していたものだ。
 大人の生徒たちと話をしていると、始めたきっかけは様々だが、「好きだから」と続ける理由を語る。義務で続ける人は1人もいない。
 同教室の主旨は「自由に、個性を生かす」ということ。鑑賞していると「どんな気持ちで書いたのだろう」と想像するほど一枚一枚の絵に思いがしっかり込められている、と感じた。
 生徒の思いをしっかりと伝えられる場として、36年間続いていることに納得した。自分なら今、どんな絵を書くかな、とふと考えた。
        (仙)