ニッケイ新聞 2009年12月24日付け
サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)の今年最後の定例役員会が17日昼、援協本部で行われ、今年8月にイナウグラソンした社会福祉センターに関して、財産管理委員会が結成され、開業予定は来年2月にずれ込むことが確認された。
移転委員長の菊地義治副会長は、「予算通りに進んでいる」としながら、「医療機器の設置は(市の許可の関係で)2、3月にずれ込んでいく可能性がある」と報告。年内の開業を目指していたが、大幅にずれ込む見込みだ。
「市役所からの許可がいつ出るかわからないが、医療機器を借りてでも2月には開業したい」との意向を示した。
またセンターに対する寄付は、17日現在で計186万1394レアルにのぼり、さらにジョンソン・ジョンソン社から10万レアルが寄付される予定。
山下忠男専任理事が、財産管理委員会の結成を提案し、拍手で承認された。今後、センター移転後の現本部や地下診療所、各施設などの援協の持つ財産、不動産の管理にあたる。
委員長は坂和三郎副会長、副委員長は大原毅法務委員長と毛利連財務基金委員長、委員は山下専任理事、浜岡政晴理事、大竹芳信理事、杉本教雄監事の計7人が務める。
同日午前中に譲渡式が行われたリッファの詳細報告は次回に先延ばしされたが、現時点では27万4千レアル強の収益になる。毛利財務基金委員長が報告した。
2010年度事業計画案とその予算案(計1236万8千レアル)、総合予算案(収入支出ともに計2億641万1千レアル)がともに拍手で承認された。
なお、吉永大吉常任理事(兼特別企画委員長)が個人の都合により辞任することが承認された。後日、常任理事会で補充される。