ニッケイ新聞 2010年1月5日付け
12月31日恒例のサンパウロ市でのマラソン、サンシウヴェストレは、男女ともケニアの選手が優勝。男子のジェームス・クワンバイ選手は2連覇、女子のパサリア・キプコエック選手は初優勝だ。2006年以来の外国人選手優勝阻止を狙ったブラジル選手は、女子が3~5位連続でゴールしたものの、男子は8位が最高。ジェームス選手は8キロ地点から飛ばし始めたというが、30度を超える高温でのレースは、体力と精神力の勝負。男子ではケニア選手優勝が19回となり、ブラジル選手(15回)やポルトガルの選手(11回)は大きく水を開けられた。
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リオ州イーリャ・グランデで回収された死者の中には、互いをかばいあうように抱き合った夫婦の遺体など、突如襲われた災害の深刻さを物語るシーンがいくつもあるようだ。生存者の中にも、大きな物音で目覚めた途端に土砂に押し流されたという人、目覚めたら海の真中に居たという人など様々。ベロ・オリゾンテで行われた被害者の大学生達の葬儀では、奇跡的に助かった学生同士が肩を抱き合う一方、仲間の死を思うといたたまれないとの心の内を吐露。全員同じ部屋に居ながら生死を分けた出来事の後だけに、彼らを見守る親や親族の心中も複雑なものがあるだろう。
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3~5日にかけ、サンパウロ総合大学やサンタ・カーザ、軍警のバーロ・ブランコの受験であるFuvestの2次試験が行われている。時間に遅れ、受験出来なかった受験生の親が叫び出したり、受験資格喪失で神経が高ぶって事故を起こしたりした様子も報道されたが、年末年始の休みも返上して勉強してきた結果が遅刻による受験放棄では、泣くに泣けないのは受験生の方では?