ニッケイ新聞 2010年1月5日付け
先月25日に、クリスマス公演を取材にミランドポリス市の弓場農場を訪れた。噂には聞いていた公演だが、その完成度の高さと演じる人達の魅力の虜になった。
到着すると、赤土で覆われた敷地にある木製の野外劇場とも言える舞台に目がいった。場違い、とも言える突飛な発想に驚きを隠せなかった。
公演は30日にも行われ、外部から多くの観客が来場し、劇場は連日超満員に。舞台の存在感は日に日に増していった。
大晦日にはヤマの人達だけで「紅白歌合戦」を開催。舞台では密かに練習していた歌や、笑いありの余興で思う存分、楽しむ姿が印象的だった。
記者には審査員の大役。公演では見せない恥じらいの表情を意外に感じつつ、リラックスした舞台を堪能した。農場で越年して様々な表情を垣間見たが、舞台があるからこその弓場。ヤマの貴重な財産を見つめ続けたい。 (仙)