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サンパウロ市証券市場=バブル崩壊に注意=大口投資家に弄ばれている

ニッケイ新聞 2010年1月6日付け

 投資家は過去を振り向かず、先だけを見た方がよさそうだと経済評論家のセルソ・ミング氏が12月30日、次のように述べたと31日付けエスタード紙が報じた。
 過去の分析ではなく、2010年に何が起きるか観察したほうがよい。まず世界の10大証券取引所と15大投資銀行の動向をユーロ通貨とドル通貨で換算し、分析して見ることが必要だ。
 マンテガ財務相が昨年10月、ブラジルの株式市場は、投機家の玩具にされていると警告。そのため、熱気冷ましに、IOF(金融税)2%という水を掛けたが、足りないようだ。
 メイレーレス中銀総裁も、ボベスパに資金が豊満し、バブル形成の危険が大きいと発言。これが、2010年に起きる金融リスクだとミング氏が警告した。
 バブル形成の条件は、揃った。次は何時破裂するかだ。破裂の引き金は、外部にありそうだ。2010年には、金融危機でばら撒いた大量資金回収のため、政策金利の引き上げが起こる。株が上がり始めたのに政策金利の引き上げは理解し難いが、起こる。
 その結果としてのブラジルへのリスクを、見くびってはいけない。最も恐れるのは、大統領選挙と政府経費の激増。財政不均衡と信用の失墜で、金融市場は売りに入る。
 金融投資家が注意すべきことは、政治リスクといえる。金融市場は世界一の上昇率を見せたが、同時に不安定要因を伴った両刃の剣であるとミング氏が警告した。

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