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自動車生産=ブラジルが亜不況を救う=減税政策で亜産業に余禄

ニッケイ新聞 2010年1月7日付け

 亜自動車協会(Adefa)が4日、2010年は64万台の自動車輸出で好況が見込まれると発表したことを5日付けエスタード紙が報じた。そのうち65%は、ブラジル向けだという。
 ブラジルは昨年、亜産自動車輸出の80%を捌いた。ルーラ政権が金融危機克服のために採ったIPI(工業税)減税政策は、図らずも隣国の停滞していた自動車と付帯産業をも蘇生させた。
 亜国経済は2009年、金融危機から立ち直る術も見えず試行錯誤。亜国首都圏とコルドバやサンタフェなどの主要県は、不穏な空気に包まれていた。それを救ったのが、自動車のブラジル向け輸出であった。
 隣国は輸出向けと国内向けで2010年、同国未曾有の70万台の自動車を生産することになりそうだ。亜国が通貨危機に見舞われた2002年、自動車生産は9万4千台であった。
 2003年からの景気回復のけん引役になったのが自動車であった。キルチネル政権も、景気回復に自動車を使おうと考えていたところへブラジルから注文が入り、願ったり叶ったりであった。