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サンパウロ市でデモ隊と警官衝突=バス値上げへの抗議行動=庶民に重いインフレ圧力

ニッケイ新聞 2010年1月9日付け

 サンパウロ市セントロで7日午後、4日に行われたバス料金調整に抗議する市民達と警官隊が衝突するという事件が起きた。
 8日付伯字紙や7日付UOLニュースなどによると、200人とも500人ともされる人々が市立劇場前で参集後、パルケ・ドン・ペードロのバスターミナルに向かい、ターミナル前で警官隊に制圧されたもの。
 公共料金値上げなどに反対するレジ・デ・ルッタス・コントラ・オ・アウメント所属諸団体のメンバーは、同ターミナルで料金値上げへの抗議文を配る予定だったというが、警官隊に足止めされた参加者の一部は、別の入り口からターミナル内に入るのに成功した。
 参加者証言によると、この時点で警官が武力行使を開始。現場には普通の軍警に加え特殊部隊も出動し、ゴム弾や催涙ガスも使用された。
 無防備である事を示すために両手を上げたところを警棒で殴りつけられた青年など、負傷者は数十人との記事もある。
 警察側は、暴動に発展する前に制圧を試みたというが、何のためのデモかも知らないまま武力行使に至ったといい、未成年者1人を含む3人が第1警察に連行された。
 負傷した大学生や抗議行動支援の弁護士らが被害届け提出など、警官の武力行使問題と共に考えさせられるのは、抗議の発端となった17・4%というバス料金値上げ。
 06年11月~09年12月のインフレに基づく調整と市はいうが、期間中インフレは、IPCA(拡大消費者物価指数)15・36%、サンパウロ市IPC(消費者物価指数)16・54%で、市民にはインフレ以上の調整という不満があった。
 4日からのバス料金は2・30レアルから2・70レアル、バスと地下鉄や都電乗り継ぎは3・65レアルから4レアルに上がり、懐を直撃された人々は、2月の地下鉄値上げ前に抗議をとの声に突き動かされた。
 8日付エスタード紙には、09年第3世代消費者物価指数は4・09%で、全般インフレの3・95%以上の報道など、弱者への圧力はより重い。最低給料が上がっても給与は上がらない、給与調整は諸料金調整以下という人も多く、生活防衛の戦いは今後も続く。

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