ニッケイ新聞 2010年1月12日付け
政府は9日、鉄道の有効利用のため殆ど未利用の鉄道網の管理委託を検討し始めたことを明らかにしたと10日付けエスタード紙が報じた。
辛うじて使用可能な鉄道は、2万8千キロメートルある。そのうち常時運行は、3千キロメートルに過ぎない。7千キロメートルは、運行能力以下で稼動。1万8千キロメートルは、時々運行。
穀類の豊作で運送需要が急増するのでANTT(国家陸運庁)は、年商120億レアル以上の企業へ管理を委託する。
ジョアン・ペッソア市とナタール市間は、リゾート地帯のため貨物運行はできないが、新たな管理契約を交わす。
サンパウロ州ではバウルーとカジャチ、サントスの2区間で休眠状態の鉄道網について、管理会社のALL(ラテン・アメリカ・ロジスチック)と復活を打診する。ANTTの要求が満たせない場合、契約解消と鉄道網返還を要求し、他社へ委託する。