ニッケイ新聞 2010年1月15日付け
ハイチでは行方不明者の捜索などが続いているが、13日中に平和部隊のブラジル軍人死亡は14人と確認された。ブラジル軍人の行方不明は4人。ジョビン国防相は13日夜現地入りしたが、現地では救出作業用の電動鋸などの道具さえ調達困難な状態だ。救出された負傷兵14人中、12人は現地の病院で加療中だが、重傷の2人はドミニカに移送して治療中。14日朝のニュースでは、地震から18時間後に救出された15歳の少女の映像と共に、行方不明者の早期発見救助のため、作業用物資2トンや浄水器他、警察犬、野戦病院開設用の医師などを輸送するため待機中のブラジル空軍機の様子も報道。水や食料、電気もなく過ごす市民の間には、強奪や余震への恐怖心も広がっている。
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サンパウロ市南部ジャルジン・アエロポルトのファヴェーラで、14日未明に火災が発生。約1時間後に鎮火したが、約500平方メートル、何十もの家屋が被害に遭う火災の直前には、ガスボンベが爆発するような音が響いたという。就寝後の人が大半で、取るものもとりあえず、着の身着のまま逃げ出す状態だが、けが人もなかったというのは不幸中の幸い。
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サンパウロ州では、銀行システムの不備のために8~12日に車両税(IPVA)を支払うことができなかった人を対象に、支払期限が延期される。対象となるのはナンバープレート末尾番号が1~3の車で、3%の割引付き一括払いと、分割払いの最初の支払いを22~26日に行う事が出来る。
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12日既報の海岸部での下痢や嘔吐流行はサンパウロ州内陸部にも拡大中だが、ベルチオーガでは水道の水からバクテリア検出の報道も。体力の落ちる時期の衛生管理は慎重に。