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千葉県君津市から訪問団=経済・教育の現場を視察=県人会で交流会も

ニッケイ新聞 2010年1月16日付け

 千葉県君津市議会議員の視察団(鴇田剛団長)一行10人が、バイオエタノール生産や教育現場の視察を目的に来伯し、14日午後に記者会見を行った。
 一行は市議会議員を中心に、同市役所の役員らで構成される。移民史料館の見学や、イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を参拝するほか、UNICA(サトウキビ工業連合)を訪問しブラジルにおけるバイオエタノール生産、技術などについて学ぶ。
 鴇田さんは現在、世界的に太陽光、水力発電が話題になり、環境が取り沙汰されていることを取り上げ、「バイオ技術の勉強をしたい」とし、同市の産業にも生かしていきたい旨を語った。
 さらに、同市には日本屈指の年間粗鋼生産量1千万トン超の能力をもつ新日本製鐵所・君津製鉄所があり、一行は同所サンパウロ事務所を表敬訪問、イグアスの滝やリオを観光後、18日帰途に着く。
 また、同市にある小櫃(おびつ)小中学校と松柏学園・大志万学院とは姉妹校提携を結んでおり、日本から16回152人、ブラジルから17回282人の使節団の交流がある。同校を訪問し教育現場を視察、歓迎夕食会で交流する。
 その他、千葉県人会(原島善弘会長)を訪問し、09年5月に竣工式を済ませた同会館も訪問し、同県人らとの交流も予定されている。
 鴇田団長は「参加者一人一人が視察でブラジルをどういう風に捉えるか、その結果が楽しみ」と抱負を語り、「学校(松柏・大志万学院)の取り組みや県人会の人の思いなどを知りたい」と期待感を表した。