コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２０１０年１月１９日付け

　ボリビア・サンフアン移住地の日ボ協会が発行する「ＡＢＪ（ア・ベ・ホタ）通信」という会報がある。同地日系社会のニュース、ボリビア政治経済の話題などを伝える二カ国語の印刷物だ。
　その１２月号に、「もうひとつの移住地　原稿募集」という記事があった。「１９５５年～６３年までにサンフアン移住地で体験した記録を集めています」とある。２月末が締切りという。
　戦後同国移住の先駆けとなった同移住地。過酷な環境から他国へ移った人も多いはず。転住者も寄稿できますか、問い合わせると「当時サンフアンにいらした方ならどなたでも受けつけたく存じます」と返事があった。
　記者は訪れた事はないが、ブラジルで何人かの同地出身者に会ったことがある。出た人、残った人、それぞれの思い出が集まり、より立派な移住史ができたらいいと思う。（ま）