ニッケイ新聞 2010年1月23日付け
ハイチではギャングが横行し、国際的人道支援組織などでは、支援活動のために戸外に出る事を恐れる人も出ている。治安状態はテレビが騒ぎたてる程ひどくないと伝えるサイト情報もあるが、以前からを知る人か、自国の基準でしか物事を見る事が出来ない人かによっても、物事の捉え方は違うことだろう。家や財産を失い、キャンプ生活を強いられる夫婦に20日に元気な赤ちゃん誕生、9日も経った21日に8歳男児と10歳女児救出といったニュースには世界中が慰められる。
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サンパウロ市の3サンバチームが、22、23日に創立記念を祝う。創立80周年のヴァイ・ヴァイと27周年のマンシャ・ヴェルデは22日だったが、61周年のネネ・デ・ヴィラ・マチルデは23日20時からのフェスタだという。創立記念ではないが、インペリオ・デ・カーザ・ヴェルデでは、サンパウロ市創立記念日前夜の24日22時から、歌手ベロによるショーも。
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20日夜からの雨で21日は陸の孤島と化したサンパウロ市は、22日朝も3つのトンネルが不通。天井までほぼ冠水のトリブナル・デ・ジュスチッサ・トンネルにいたっては14時過ぎも通行不能で、市内の交通渋滞は通常以上。月間平均降水量も既に超えた夏の雨で地盤が緩んだ所では、22日も土砂崩れが続いている。1998年立案のチエテ川氾濫防止計画施行率は40%余りといい、計画倒れや無策の結果を負うのは常に市民達。連続する水害に、12月に蒔いた種が流されるなど、農業現場の被害も大きい。州内外からの農産物を扱うCeagespでは3カ月程の間に3度目の冠水。今回の被害は1500万レアルというが、野菜や果物値上がりによる市民の懐直撃も続く…。