ニッケイ新聞 2010年1月23日付け
ブラジリア本願寺の僧侶、張谷典生氏(はりたにのりお)が昨年12月11日朝、同寺で朝の読経後、鐘を鳴らしている時に心臓発作で死去した。岡山県出身、享年63。
張谷さんは1967年1月、第二次35回コチア青年、最後の移民として「さくら丸」で着伯。サンパウロ州ピラシカーバ市で野菜作りに従事した。70年代前半から、ロンドリーナ市に移り、同市本願寺で日本語、書道などを指導した。
99年に日本へデカセギに行き、同寺の清水円了師の勧めもあり、僧侶の資格を取得。
05年に帰国後はブラジリア本願寺に務めながら、同寺で空手、書道、日本語の普及に努め、ロンドリーナ市名誉市民権を受彰している。
通夜は同13日、張谷さんが創設した日本空手ロンドリーナ道場で葬儀は14日、ロンドリーナ本願寺で営まれ、同市内のジョン・ウインテ・トレス墓地に埋葬された。
四十九日はロンドリーナ本願寺で今月24日午前11時から。同日、ブラジリア本願寺で午前9時から行われる。