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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月27日付け

 ヴァスコのドドー、サントスのルビーニョの国内戦復帰が話題になっているが、パラグアイ代表選手で、現在メキシコでプレー中のクバーニャスが、25日未明に頭を撃たれるという事件発生。手術は試みられたが、前頭部から後頭部に至った弾は摘出出来ず重体。執刀医も「後は神のみぞ知る」と言う同選手の存在はW杯の行方にも影響するだけに、パラグアイはもちろん、メキシコのファンやW杯で対面する国の人までが容態に注目し、回復祈願中だ。
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 構内でデモ学生と警官衝突、選挙時に投票日延長が起き、2次投票は構内を離れた会場でなど、初物尽くしの学長選を経たサンパウロ総合大学で25日、投票では2位だった法学部教授のジョアン・グランジノ・ローダス氏が学長就任。上位3人のリストからセーラサンパウロ州知事が指名したものだが、1位以外の人物の学長就任も初めてだ。就任式では学生との対話の重要性や管理の透明性などを強調したが、選挙結果を覆しての任職では、選挙の意味はどこに?
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 26日までで35日も雨が続くサンパウロ州で25日、州内の幹線道路6本が不通となった。サンパウロ市市制記念日を利用して旅行し、帰宅途中で足止めを食らうというアクシデントに遭遇した人も多数居たはず。サンパウロ市での行事に参加したルーラ大統領は、1956年頃住んだ所はいつも水が溢れたと語り、セーラサンパウロ州知事やカサビサンパウロ市長を前に、経済活性化計画(PAC)による治水対策支援発言。大統領選前のPAC宣伝である事は明らかだが、第1次PAC工事施行は3分の1のみ。約束後も治まらない水で苦しむのは市民であり国民だ。ペルーのマチュピチュでも大洪水が発生し、観光客らがヘリで救出された。