ニッケイ新聞 2010年1月28日付け
08年6月18日、皇太子殿下をお迎えして連邦議会で行われた日本移民百周年慶祝セレモニーで、ウー下議は「母は東京生まれ、父は台湾、妻は韓国です。このように混淆しながら平和に暮らしているのがブラジルなのです」と強調した。各コミュニティからの協力はもちろん、一般ブラジル人なくして最低400万票獲得はありえない。日本では選挙に「三バン」、看板(知名度)、地盤(組織)、鞄(お金)が必要といわれる。鞄は中国系コミュニティ、看板は日系、地盤は韓国系で「アジア連合」を組めば実現可能?
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日本語講座を開く日伯文化連盟(アリアンサ)。昨年はヴェルゲイロ校に一風変わった生徒が通っていた。何と、ニュージーランドのウィリアム・ワティー総領事。「いつか総領事として日本で勤務するかもしれない」と通い始めたそうだが、忙しい業務の合間の勉強は長く続かず、実際一カ月ばかりだったとか。何故家庭教師をつけず、一生徒として学校に通ったのだろうか…。
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ブラジル日系文学会の会員は現在約250人。一世の高齢化や世代交代、また最近来伯した人の関心が低いことなどもあり、現状は厳しいようだ。一方でポルトガル語での寄稿は増えており、新編集長の中田みちよさん、武本阜夫会長はこの方面でも普及を進めていく考えを示す。ただ、ポ語での寄稿者の場合、寄稿は多いが会員になる人は少ないとか。