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都市交通に期待の鉄道網=進む軽量列車や地下鉄導入=日立がモノレール入札合意

ニッケイ新聞 2010年2月2日付け

 1927年、時の大統領ワシントン・ルイスは陸上輸送拡大のため街道整備をと提唱したが、それから80余年後の今、交通問題解消には、地下や空中、また、従来型より輸送量の大きい手段を求める様になっている。
 車で一杯の地上に見切りをつけた地下鉄は、サンパウロ市やリオ市などで導入済みだが、カサビ市長が09年に日本視察後、サンパウロ市で具体的に計画が進んでいるのはモノレール。また、従来型鉄道より軽量の列車(VLT)導入も各地で検討中だ。
 1月31日付エスタード紙によれば、地下鉄やVLTなど、レールを使う交通手段導入計画は、13州都だけで全長700キロに及ぶという。
 多くの都市では、2014年のサッカーW杯開催などがきっかけの導入立案だが、アラゴアス州アラピラカやセアラ州ソブラウの様に、小規模の町でもVLT導入の計画がある一方、W杯開催地から外れた事で導入を諦めた例もある。
 導入を検討している所では、バスや車による渋滞解消などを視野においているが、導入を諦めたりためらったりするのは高額な経費が原因だ。
 例えば、バス専用道路建設経費はキロ当たり1880万レアルで、運営経費は490万レアル。時間当りの輸送量は1~2万人で、平均時速は25キロだ。
 一方、VLTは建設費キロ3700~4700万レアル、運営経費1570万レアル。輸送量1万5千~3万5千人/時で、平均時速28キロ。
 地下鉄は各々、1億8800万レアル、1310万レアル、8~9万人/時、35キロだ。
 専門家は、鉄道系交通は、長い目で見れば安い買い物で、近隣との連結などを考慮すれば有効な手段だと推薦している。
 1月29日付ヴァロール紙には、60億レアル以上の事業となるサンパウロ市のモノレール計画に、日本の日立製作所がカマルゴ・コレアとオーブレデヒトと提携しての入札参加合意の報道もあった。
 羽田や中国などのモノレール建設の実績を持つ日立は、マナウスやリオでのモノレール導入計画に参加の意向も明らかにしており、国内でも日本の技術に支えられたモノレール搭乗が叶う可能性が具体化してきた様だ。

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