イランがブラジル外交に期待=〝白馬の騎士〟になるか=米大陸の主要同盟国=中東和平への筋道に
ニッケイ新聞 2010年2月4日付け
イランのアハマディネジャド大統領が、ブラジルを南北米大陸の主要同盟国に位置付けることを表明と同国のエスファンジアル・R・マシャイエ官房長官が2月1日、明らかにしたと2日付けエスタード紙が報じた。ブラジルとイラン両国は戦略的な同盟関係となり、独立自尊を大切にする共通点もあると期待している。同官房長官は1日、ジュネーブに記者団を招き、核開発計画に関するイラン側の言い分を説明。また米国が、イランの大統領選挙に介入したことを非難した。
イランは対伯関係を拡大し、ここを拠点に中南米外交を展開すると声明を発表した。
同長官によれば、3カ月後ごろに予定されているルーラ大統領のイラン訪問は、両国の戦略的関係を具体化する重要な機会とされ、同国では準備に大童という。訪問の日程内容は今週、出来上がる見通しだ。
イラン大統領の訪伯は、世界中から批判を浴びた。しかし、世界が心配するような核弾頭の開発計画は、イランにないと同長官が否定。ルーラ外交への外紙の論調にも変化が感じられる。
ブラジルは、イランが置かれている国際的偏見から同国を救ってくれると同長官が期待している。ブラジルは〃白馬の騎士〃と仰がれ、数々の紛争を解決する救世主と思われているようだ。ブラジルが骨を折る代償に、数々の供物を用意している。
ブラジルは、中東が世界の火薬庫であることを知っている。この中東でイランは、重要な鍵を握っている。ブラジルとイランの友好関係が結ばれれば、中東和平にも容易に道が開かれることを意味している。
ニューヨーク・タイムスが先週報じた、イランの核施設空爆やホルムス海峡封鎖などを、イランは愚かな幻想と否定。イラン攻撃は適当な緊張感を演出し、軍産複合体を肥やす米政府の策略だとイランは見ている。
イランの原爆製造は、根拠のない欧米政府の作り話であり、人権抑圧や野党弾圧なども、イランを陥れる策略に過ぎないと同長官は反発。世界は内政の行き詰まりから、国民の目をイランへ反らそうとしていると糾弾。