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紙幣の模様寸法変更=偽札防止に高度の技術駆使

ニッケイ新聞 2010年2月5日付け

 政府は3日、偽造が難しい新札を発表と4日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。消費者の手元には4月から流通する。当分は偽札の95%が集中する、50レアルと100レアル札を発行する。
 11年上半期には、20レアル札や10レアル札がお目見えする。2年計画で全札を交換する。先ず感じるのは、大きさが違う。額面に応じてサイズが大きくなる。
 10レアル札が、現在と同サイズの13・5センチと6・5センチ。5レアル札が12・8センチ、2レアル札が12・1センチ。高さは10レアルと同じ。20レアル札は、14・2センチ。目の不自由な人には便利だが、札束が揃わないので現金取引には不便。
 印刷コストは、サイズが異なることと複雑な工程を経て印刷するので、高価になっている。これまでは1千枚が168レアルであったが、こんどは200レアルに引き上げられた。
 紙幣の寿命は、20レアル以上の高額紙幣が2・5年。5レアル以下の小額紙幣は1年。造幣局は、新札のために4億レアルをかけて全印刷機を取り替えた。
 中央銀行のメイレーレス総裁は、新鋭印刷機で国外の注文も承るという。ブラジルは1980年下半期から、硬貨を輸出していた。新鋭印刷機は、精度がよいので世界のいかなる国からの注文にも応じられるという。
 メルコスル各国は紙幣印刷機を持っていないので、ブラジルが印刷することになる。ラテン・アメリカの次はアフリカのサハラ以南のポルトガル語圏諸国が標的。
 造幣局は昨年、国外の注文を受けて3億3千万レアルの利益を上げた。新札の目的は、偽札防止だ。ブラジルでは現在、100万枚に143枚の割合で偽札が発行され、流通している。EUの3倍の規模だ。
 中銀が09年、押収した偽札は40万8千枚、金額にして2300万5千レアル。押収した量では偽札が減ったが、市場に流通する量は増えていると中銀は見ている。
 偽札が多いと、通貨の信用度を下げる。レアル通貨のように強い通貨は、偽札の横行を阻止する必要があるとマンテガ財務相がいう。新札には高度な技術が用いられ、タンス預金としての価値も盛られている。

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