ニッケイ新聞 2010年2月5日付け
「日伯フッチボール」(本社・静岡県静岡市)の納屋宣雄さん(68、静岡)のコーディネートで、日本の地域サッカーチーム代表3人が指導者研修のために1月28日に初来伯し、5日までサンパウロ州アメリカーナ市にあるリオ・ブランコ・エスポルテ・クラブで研鑽した。1913年創立、サンパウロ州サッカー連盟のセーリエA所属の名門チームだ。
愛知県知多郡武豊町にある「ゆめたろうFC」の吉田憲司さん(57、愛知)は、「サッカー大国ブラジルは昔からのあこがれの地。奇想天外なドリブルなどのプレーが魅力、まるでピカソの絵のようなサッカー」と賞賛する。地域の小中学生を中心に約50人が練習し、20年前から運営している。
三重県名張市にあるFC・FAMILIAの北口貴啓さん(29、三重)は、今までにスペイン、ドイツ、メキシコにも指導者研修に訪れた。 「世界と比べないとサッカーは分からない。自分の目で見ないと、本質的なものが肌で分からない。サッカーだけでなく、ブラジルの生活、気候、人柄などの全てを見たい」と熱く語った。
同チームでは90人の子供が練習しており、先週の大会では三重県1位になったばかりという。
愛知県小牧市のテゾウロFCの千田(せんだ)良一さん(33、愛知)は、「サッカーにつながる全てを見ていきたい。夢は自分のチームから日本代表を出して、セレソン(ブラジル代表)に勝つことです」と勢いが良い。同チームでは110人の子供が日々練習に励んでいる。
コーディネーターの納谷さんは「みなさん立派なチームを運営している人ばかり。この経験を弾みにしてほしい」と語った。