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バーロス元中銀総裁=「ドル不足時代が来る」=危機二重底で流れに変化

ニッケイ新聞 2010年2月9日付け

 中央銀行が4週連続でドル上昇を許し、1ドルが1・90レアルに迫る中でも、為替介入をしようとしないのに対し、中銀元総裁のルイス・M・バーロス氏が、中銀は為替政策を変更すべきだと提言したことを7日付けフォーリャ紙が報じた。
 金融危機は二重底であると同氏がいう。その背景は、オバマ米大統領の政府による銀行規制発表宣言だ。それにPiigs(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)のEU諸国が、過重債務と低率経済成長に悩まされていることだという。
 ブラジルの内需が先進国の内部事情と関係なく拡大していることで、投資家も有望性を認めている。しかし、欧米経済の低迷から、ブラジルが無傷で逃れることはできないと同氏は見ている。いままではドル余りであったが、やがてドル不足がくると同氏が予測。
 金融危機は第2ステージに入った。先ず米国の政治不安。米議会は、次期中間選挙で、野党が過半数を占める可能性が出た。米経済はまだ、中途半端な状態で政治不安に入る可能性がある。
 それにEU統合は、まだ初期段階で金融システムの確立には程遠い。EUの2軍的存在のPiigsは、信用能力がない。EUは通貨統合を行ったが、債務は統合されてない。それに財政不安は政治不安を生む。
 Piigsの財政破綻が起きれば、世界を震撼させる可能性がある。EU内の財政不安に伴い、米国市場など各国証券市場は連鎖的に値下がり。サンパウロ証券取引所でも5日の株価指数が4・73%下落し、6万2762ポイントとなった。ブラジルは、この第2波に備える必要がある。EU先進国は危機克服の兆候があるが、Piigsという問題児がいる。
 そのため、金融市場から流通量が激減した。投機家が、資金を引き上げたからだ。多くの金融関係者は、Piigsの債務問題が2年位して波及すると見ているが、すでにその兆候は金融市場に現れている。

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