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「上を向いて歩くには」=西日本新聞=角谷記者が来伯

ニッケイ新聞 2010年2月10日付け

 開口一番、「日本から一番遠いニッポンを見たかった」と熱く語るのは、本紙の提携協力紙、西日本新聞の編集局編集センター記者の角谷宏光さん(38、兵庫)。7日到着し、ブラジルを中心にペルーなどを3週間、取材している。
 同紙の本社は福岡県福岡市に所在し、九州全域をカバーするブロック紙だ。
 来伯したその日、空港からサンパウロ市内ホテル、すぐにタクシーでビラ・マリアーナ区で開催されていた福岡県人会定期総会に直行した。
 弁当をほおばる間もなく、松尾治同県人会名誉会長(百周年協会執行委員長)や中村勲同顧問らと話し込み、時差ボケを払いのけていきなり深夜12時まで取材した。
 翌日から飯星ワルテル連邦下議、佐賀県人会、青木智栄子ブルーツリー社長(北九州市出身)などにも精力的に会った。
 取材のテーマを、「不況で苦しむ日本の人が上を向いて歩けるようになるには、どうしたらいいか。ブラジルで苦労して確固たる地位を築かれた日系人のみなさんの経験から、そのためのヒントをもらえれば」と説明する。
 初来伯だが、日本移民の驚くような体験談や、何気ない日常の中に多国籍な文化が混在している様子に感銘を受けている様子。その後、リオを経由してペルーのリマへ向かう。