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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年2月10日付け

 名古屋の3人死亡ひき逃げ事件で運転手以下、4人のブラジル人が逮捕された。これを機に、あらためて在日外国人の運転マナーが問題視されるかもしれない。
 茨城県警の統計によれば、08年に同県で外国人が関係した交通事故は412件。うち193件が外国人によるもので、中でもブラジル人は国籍別最多の41件。これを日本全体にあてはめたらどうなるか、空恐ろしい数字だ。
 サンパウロ市で普段見ていると、例えば交差点で車が優先的に通るなど、両国で発想が逆な面が多々ある。価値観の違い、不慣れな交通ルールが事故につながる。被害者はもちろん、事故を起した人にとっても悲劇的な結果しかもたらさない。
 各自治体の取り組みも進むが、その前に在日コミュニティ全体での取り組みが必要ではないか。さもなければブラジル人=危険運転という画一的なイメージが日本に広まってしまう。 (ま)