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金星確保のため契約更新=サントスの新鋭ネイマール=神様ペレを超える可能性も

ニッケイ新聞 2010年2月12日付け

 5日に18歳となったサントスのネイマールが、10日にプロ2年目としては破格の契約更新を行った。
 10日付グローボサイトや11日付伯字紙によると、昨年プロデビューした同選手は、5年間はサントスでプレーする事を盛り込んだ契約を既に結んでいたが、国内外のチームが未成年での契約を無効として同選手獲得に動く事を恐れたサントスが、18歳となったことを機に、新たな5年契約を結び直したもの。14年末までに移籍した時の違約金増額も盛り込んだ契約更新は、サントスが同選手放出を嫌がっている証拠だ。
 7日の対サンパウロ戦では、ある意味でロビーニョの復帰初ゴール以上に話題を集めたのがネイマールのペナルティゴールだった。
 ベテランキーパーのセニを前に、一瞬動きを止めてから放った球が、最初の動きにつられたセニを地面に跪かせたまま、ゴールに吸い込まれたのを見た人々は、あのゴールは国外でも有効か否かと盛んに論議。
 本人は他の人がやったのを見て練習したというキックだが、今年のサンパウロ州選手権での同選手は7戦7得点の好成績。
 9日付フォーリャ紙は、ロビーニョ(以下R)とネイマール(以下N)のデビュー2年目の比較データも掲載したが、1試合当り得点はN1対R0・26、前線で受けた球はN37・1対R31・8など、先輩に勝るとも劣らぬ成績だ。
 サンパウロ州モジ出身で、13歳で参加したロビーニョの年末チャリティー試合の中継で一躍有名になった同選手は、いつ一軍デビューかと注目されたが、12歳だった05年にレアル・マドリードとの契約話も出た逸材だ。
 09年4月には、ペレに「彼はうまくいけば私を超える潜在能力を持っている」と言わせ、今年も〃ドリブル・キング〃の異名を持つロビーニョに「自分ならW杯に連れて行く」が「W杯の選手を決めるのはドゥンガ」と言わしめた同選手。
 2年目でチームの顔の一人となり、ドリブルやペダラーダ(ボールをまたぐフェイント)を得意とする新鋭は、〃神様〃ペレや〃ペレ2世〃ことロビーニョを凌ぐ可能性を秘めている。